がん免疫療法の臨床試験の手引案がまとめられました。


専門家による検討委員会が免疫の力を利用してがんを攻撃する免疫療法の開発を進めることを目的とした臨床試験(治験)の手引案をまとめました。免疫療法は腫瘍(しゅよう)が小さくならなくても生存期間が延びる場合があるなどと言われており、その特性に合わせた有効性や安全性の評価の指針が示されているそうです。厚生労働省はこの手引案をもとに国の指針をつくり、実用化を促すとのことです。

免疫療法は手術、抗がん剤、放射線に次ぐ第4の治療法として期待されています。免疫細胞を注入する治療法や、がん細胞特有の目印を利用するワクチン療法、免疫のブレーキを解除する治療法などが研究されています。

しかし、がんを直接攻撃する抗がん剤とは作用が異なり、腫瘍がどれくらい縮小したかなどでみる従来の評価法では効果の判定が難しい場合があります。また、免疫細胞が増殖して体内に長い間とどまることもあり、通常の薬とは副作用の出方が異なる可能性もあるそうです。一言で免疫療法と言っても、現在は数多くの種類が存在しますので、この手引案により明確な指針が打ち出されることが期待されます。

参考:朝日新聞

http://www.asahi.com/articles/ASH1963DLH19ULBJ017.html


樹状細胞ワクチン療法


当社は、樹状細胞ワクチン療法を行っている治療施設に患者さんをご紹介させていただいております。

がんワクチン療法の1つである樹状細胞ワクチン療法は、最近非常に注目されている治療法で、先進医療にも認定されています。この治療法は予防接種と同じ原理を応用したもので、がんワクチンを注射することで、がんに対する強い免疫反応を期待する治療法です。

樹状細胞は免疫細胞の一種で、抗原提示細胞として機能します。抗原提示細胞とは、体内に入ったウイルスなどの抗原を取り込み、ほかの免疫系の細胞に伝える役割を果たす細胞です。

樹状細胞ワクチン療法というのは、体外で培養した大量の樹状細胞に、患者自身のがん細胞や、人工的に作られたがんの特徴を取り込ませて体内に戻し、免疫細胞にがん細胞を覚えさせ攻撃させるという、画期的な治療法です。つまり、がんだけを選択的に攻撃できる治療法です。

ワクチンの接種は効果を見つつ数週間の間隔をあけて、1セットで5回から7回行われます。注射の跡がはれたり、熱がでたりすることもありますが、ほかに副作用はほとんどなく、入院の必要がないので、治療をしていても普通通りの生活ができます。

またこの治療法は、ほぼすべてのがん種が対象となり、いくつかのがん種では効果が確認されています。そして免疫の持続性が高く、手術後の再発の予防効果も期待できます。実際、標準治療での選択肢がなくなってしまった患者の約3割に、がんの縮小や進行停止が確認されています。

樹状細胞ワクチン療法の費用は、1セットで約140万円から180万円となり、さらに初診料や再診料がかかるため、トータルではかなりの金額になります。

樹状細胞ワクチンを使った免疫療法には、「人工抗原樹状細胞ワクチン療法」、「自己がん組織樹状細胞ワクチン療法」、「局所樹状細胞ワクチン療法」の3種類があります。

http://www.cancer110.com/