前立腺がんの治療法


前立腺がんは比較的穏やかで進行のゆっくりとした場合がおおいので、早期でかつ患者さんが高齢の場合は治療を行わずに経過を観察する方法「PSA監視療法」を選ぶ場合もあります。また積極的な治療法としては、「手術」「放射線治療」「ホルモン療法」「抗がん剤治療」などがあります。

特に早期の場合は選択肢も多く、例えば手術であれば「開腹手術」「腹視鏡下の手術」「ロボット支援手術(ダビンチ手術)」などがあります。

放射線治療の場合も選択肢が多く、「3次元原体照射」「強度変調放射線治療(IMRT)」「重粒子線治療」「陽子線治療」「密封小線源療法」などがあります。

また進行がんや転移のある場合、そして患者さんが高齢者の場合には「ホルモン療法」が行われることが多くあります。ホルモン療法を長期間行い、効果がなくなった場合には他のホルモン剤に変更するか、「タキソテール」などの抗がん剤を使います。

しかしながら「ホルモン療法」は根治を目指す治療ではありません。根治を目指すにはやはり手術か放射線治療のどちらかが必要となります。

また、自由診療にはなってしまいますが、再発時には「HIFU治療」も選択肢の一つとしてあるのではないでしょうか。

・ダビンチ手術

・重粒子線治療

・強度変調放射線治療

・密封小線源療法

・HIFU治療


強度変調放射線治療(IMRT)


IMRT(強度変調放射線治療)は、腫瘍の形に合わせて立体的に放射線を照射する治療法です。専用のコンピューターを使い、複数のビームを組み合わせて放射線に強弱をつけることで、より強い放射線を腫瘍に照射できるようになりました。

例えば前立腺がんなら、外から放射線を照射すると、前立腺に隣り合った直腸や膀胱に放射線が当たってしまい、副作用が生じる恐れがあります。ですがIMRTであれば、直腸や膀胱を飛び越して、腫瘍に集中して放射線を照射することができるのです。また腫瘍そのものだけでなく、転移しやすい周囲のリンパ節にも同時に照射をすることが可能です。

なお2008年から脳腫瘍・頭頚部がん・前立腺がん(いずれも原発性腫瘍)には保険が適用されていましたが、2010年4月からはすべての限局した悪性腫瘍に対して、保険が適用されるようになりました。

現在、全国約80施設でこの治療を受けることができ、費用はおおよそ総額で約120万円かかりますが、保険適用の場合であれば費用は40万円弱となります。