胃がん検診ガイドライン2014案が公開されました。


12月4日に有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン作成委員会から、「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版・ドラフト」が公開されました。以前公開された2005年度版との違いは、内視鏡が対策型検診・任意型検診の両方で推奨されていること、対象年齢が50歳以上になっており、検診間隔についても2~3年と記されていることなどです、

ガイドライン案の全文は、ウェブサイトからダウンロードできますので、一度ご確認してみてはいかがでしょうか。また、パブリックコメントを募集して、それらの意見を基にガイドラインを完成させる予定とのことです。

ガイドラインでは、胃X線、内視鏡、ペプシノゲン法(単独法)、ヘリコバクター・ピロリ抗体(単独法)、ペプシノゲンとヘリコバクター・ピロリ抗体の併用法について、胃がん死亡率減少効果が検討されています。そのうち、胃X線と内視鏡については死亡率減少効果を示す証拠があるとしており、対策型検診・任意型検診として実施が推奨されています。内視鏡は、2005年度版では証拠不十分として推奨されていませんでしたが、その後報告された3件の症例対照研究(国内2件、韓国1件)が評価されて、今回の推奨に至ったようです。

胃がん検診の対象年齢については、40~49歳での胃がん罹患率と死亡率は減少傾向にあるため、対象年齢は50歳以上が望ましいとされています。検診間隔については、胃X線は現在逐年で実施していますが、内視鏡検診は40~79歳を対象とした韓国の研究で、1~4年以内の実施により20~40%の死亡率減少効果を認めたことから、検診間隔を2~3年にできるとしたそうです。

引用:日経メディカル

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201412/539948.html


公的医療保険の対象となった大腸がんのカプセル内視鏡検査


大腸がんの検査で、口から飲み込むタイプのカプセル内視鏡が今年の1月から公的医療保険の対象になりました。通常の大腸の内視鏡検査は、肛門から細い管を入れて行われていたため、「恥ずかしい」・「痛いのではないか」と検査を受けたがらない方も多かったようです。

カプセル内視鏡は長さ3.1センチ、直径1.1センチ。2つのカメラとLEDライトが内蔵されています。ゆっくり進むときには1秒間に4枚、早く進むときには35枚の画像を撮影することができます。画像は腹などに貼った電極を通して、肩から下げたレコーダーに記録されます。カプセルを飲む前後に下剤を服用し、平均4時間ほどで体外に出ます。カプセルは、1回ごとの使い捨てです。

カプセル内視鏡は飲み込むだけなので、体への負担や精神的な負担は軽減されますが、通常の内視鏡検査に比べ制度はやや落ちる面もあります。またポリープなどが見つかった場合、通常の内視鏡検査ではそのまま切除できますが、カプセル内視鏡では改めて肛門から内視鏡を入れる必要があります。下剤も通常の内視鏡の倍にあたる約4リットルを飲まなくてはいけません。

費用は約10万円で、公的医療保険が使えることとなったため患者の方は1~3割の自己負担で検査が受けられるようになりましたが、保険が認められる患者さんは、大腸に病変があることが疑われ、かつ従来の内視鏡が奥まで通らない患者さんに限られています。


痛くない大腸内視鏡検査「仮想内視鏡検査」


「仮想内視鏡検査」とは、内視鏡を挿入せずにマルチスライスCTで大腸を撮影し、映像をコンピューター処理することで、実際の内視鏡検査のように、大腸の内側をバーチャルに可視化して検査する仕組みです。

従来の大腸内視鏡検査では稀に腸内を傷つけてしまったり、死角により病巣を見落としてしまったりするケースもありましたが、「仮想内視鏡検査」ではそうしたリスクも、ほぼ解消されます。性能面においても、10mm以上のポリープでは95%の感度があり、従来の内視鏡と同等以上の成績を示しています。検査時間も短く、スムーズに検査を行うことができます。

デメリットは生体検査(大腸など患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査)ができないことであり、確定診断には従来の内視鏡検査により組織検査を行う必要があります。

大腸がんは増加が予測される一方、肛門からの検査ということもあり抵抗感・恐怖感から検診の受診率が伸び悩んでいました。「仮想内視鏡検査」は検診を受ける側の抵抗感も低く、精度も高まることから、大腸がん検診の受診率のアップに貢献すると期待されています。


苦痛の少ないがん検査「経鼻内視鏡」


健診でがんの早期発見が可能になれば、がんの治癒率は格段に高まります。ところが早期発見に有効だと言われている内視鏡検査には、「痛み」「苦痛」「恐怖」が伴うと思っている方も多いようです。内視鏡検査を経験した人すべてがそう感じているわけではありませんが、最初の内視鏡検査で苦しい思いをすると「もう内視鏡検査は受けたくない」と、それ以降検査を受けなくなる方、またそうした話を聞き、内視鏡検査を敬遠するようになってしまった方も多いようです。

がん検診の受診率の低さが、がん死亡率の高さの一因にもなっていると考えられていることから、苦痛を緩和した健診方法の確立が期待されています。

そうした状況の中、苦痛の少ない検査の代表であり普及率が徐々に高くなってきているのが「経鼻内視鏡」です。「経鼻内視鏡」はスコープを鼻から入れるため舌根部(舌の付け根の部分であり、体内に入る異物を排出しようとするため嘔吐反射を起こす。)に触れることがなく、経口内視鏡にみられる不快感を感じない内視鏡検査です。経鼻内視鏡は10年以上前からありましたが、ここ数年のCCDカメラの性能向上により普及が急速にすすんでいます。

経口内視鏡と同様の検査効果があり、また「がん予防・健診研究センター」の実施したアンケートでは、経鼻内視鏡を経験した方の90%以上が「検査が楽であった」と回答している通り、「苦痛の少ないがん検査」という部分においても、その効果は絶大です。(人により感想は異なります。)

胃がん・食道がんなどの内視鏡検査を検討中の方は、ぜひ一度、経鼻内視鏡も検討してみてはいかがでしょうか。


早期がん発見の可能性を高める内視鏡検査


内視鏡検査は、管腔臓器(食道・胃・大腸・気管・気管支・咽頭・喉頭・胆管など)に、小型カメラやレンズを先端に内蔵した太さ1センチ程度の内視鏡(ファイバースコープ)を入れて、直接内面を見る検査です。主に上部消化管の食道・胃・十二指腸と、下部消化管の大腸の検査の2種類があります。人間ドックや集団検診で行われる胃のレントゲン検査や便潜血検査で見落とされてしまうような早期がんでも、内視鏡検査であれば発見できる可能性が高く、さらに検査時に細胞を実際に取って生検や細胞診を行うこともできます。

内視鏡検査は大きな病院だけでなく、今では個人のクリニックなどで受けることもできるようになりました。熟練した医師に検査をしてもらえれば、痛みもほとんどなく安全です。また検査で早期がんや切除が必要なポリープが見つかった場合、それほど大きくないものであれば、そのまま切除することも可能です。

費用は20,000円~50,000円程度で、検査自体は20分前後で終了します。


http://www.cancer110.com/